水害家屋片付けの注意点と対処方は?水害時の消毒方法

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水害家屋片付けの注意点

清掃後の乾燥徹底を

 

西日本豪雨では、多くの住宅が床上・床下浸水などの被害に見舞われました。

近年、局地的な大雨が増えていて、水害はどこでも起きる可能性があります。

水害にあった家屋を片付ける際にどんな点に気を付けたらいいかまとめてみました。

 

約30のNPOやボランティアからなる「震災がつなぐ全国ネットワーク」は、水害時の対処法をまとめた手引「水害にあったときに」をネットで公開しています。

(http://blog.canpan.info/shintsuna/)

「被害状況を写真に撮る」、「罹災(りさい)証明書の発行を受ける」といった手続きから、水没した車や農機具は「絶対にエンジンをかけず、修理工場に連絡」などの注意点をまとめています。

 

2015年秋に茨木県内の鬼怒川堤防が決壊した関東・東北豪雨の被災地で支援や調査にあたってきた長岡技術科学大准教授の木村悟隆さんは、「家を片付ける際は、まず身支度などの準備を整えて」と勧めています。

 

水害の現場は衛生状態が悪く、ケガをすれば破傷風に感染する危険性もあります。

 

長袖、長ズボンに手袋、マスクを着用するなど肌の露出をできるだけ避けるようにしましょう。

足元は、安全靴や、クギの踏み抜き防止用に支配されている中敷きなどでしっかり守ってください。

 

夏場なら熱中症にも注意し、こまめな休息や水分補給を心がけてください。

 

作業前にガス漏れや漏電が無いかを確認してください。

 

室内の泥水をかき出し、汚れた床や壁、家具など水洗いが可能なものは水道水で洗い流すか、ぞうきんで水拭きをします。

「汚れを落としたら、十分に乾燥させてください」。

水分が残るとカビや腐食の原因になります。

 

窓を開けて風の通りを良くし、可能なら扇風機や換気扇を使ってください。

 

床下の状況確認も欠かせません。

昔ながらの木造家屋は畳や床板を外せるので、水や泥をぞうきんやスコップで取り除き、扇風機をあてるなどして乾かします。

 

一方、基礎がコンクリートで作られているなど比較的新しい家では、点検口から確認して、たまった水はポンプやバケツで出します。

ただ、「水を除去するには、床板を支える部材まで切ってしまう恐れがあるので、専門家に相談した方がいいでしょう」

 

基礎や建物の乾燥には、1か月はかかると考えた方がいいです。

「関東・東北豪雨の被災地では、急いでリフォームしてカビが生え、再工事を要した例もあった」と木村さん。

 

床下や壁の内部に断熱材が使われている場合、材質によっては、1度ぬれるとなかなか乾きません。

壁を壊して内部を確認して、取り除かざるをえないケースもあります。

建築時の施工業者に尋ねるなどして早めに確認をしてください。

 

水害を受けた家屋の対処法

  • 壁のぬれた断熱材は取り除く
  • 在宅時は窓を開ける
  • 換気扇を回す
  • 扇風機で風をあててもよい
  • 床下は昔ながらの木造家屋は畳や床板を外して水や泥をスコップで取り除き、扇風機をあてて乾かす
  • コンクリートで作られているなど比較的新しい家は点検口から確認し、浸水があれば水を出す

 

 

水害時の消毒方法

 

消毒は液を濃くしない

キッチンや寝室などまで水が流れ込んだら、消毒が必要です。

汚水などで細菌が繁殖しやすくなっています。

正しい消毒で食中毒や感染症を防ぎましょう。

 

日本環境汚染学会は水害時の消毒方法のガイダンスをウェブサイトで公開しています。

 

消毒は水で汚れを落とした後に行います。

床や壁には塩化ベンザルコニウムを使用します。

薬局などで「逆性せっけん」として販売されていて、細菌や一部のカビに効果があります。

 

水で薄め、0.1%に希釈した液に浸したぞうきんで床などを拭きます。

固く絞らず、液をたっぷり含ませて使います。

スプレーによる噴霧は、吸い込んでします恐れがあるので避けましょう。

 

食品などには次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使用します。

0.02%に希釈した液を作った中に5分以上浸します。

 

ガイダンス作成に関わった東北大学病院検査部の吉田真紀子さんは「『濃いほうが効果的』と考えて濃度を高くするのは厳禁。」と注意を促しています。

 

  • 表示を確認して正しい濃度に希釈してください。
  • 作った液は残さずに使い切りましょう。
  • ペットボトルなどに入れて保管すると、誤飲や誤使用がおきる恐れがあるので注意してください。

 

壁、床、家財道具 塩化ベンザルコニウム(逆性せっけん)を濃度0.1%に希釈 泥水などの汚れを洗い流すか、水拭きし、消毒液に浸したぞうきんで拭く
食器、調理器具 次亜塩素酸ナトリウムを濃度0.02%に希釈 水洗いした後、消毒液に5分以上浸す

すすぎ洗いし、自然乾燥

衣類、布類 不要 80度以上の熱湯に10分以上つけた後、洗濯する
屋外

(下水があふれた場所など)

塩化ベンザルコニウムを濃度0.1%に希釈 じょうろなどでまく

壁面は汚れを水で落としてから、消毒液を浸した布で拭く

※日本環境感染学会、茨木県保健福祉部衛生研究所の資料を基に作成

 

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